ミニマリストとダンスミュージック
唐突ではございますが私は長きに渡りディスコ、クラブ、ダンスミュージックが大好きです。
大好きと言いますか自分の人生に多大な影響を与えたものでございます。
どれ位多大かと言うと・・ディスコ(80年代半ばはクラブと言うものが存在していなかった、少なくとも私の故郷北海道では)にハマり過ぎてせっかく入った進学校を中退し、泣き叫ぶ親の猛反対を押し切りディスコの黒服になろうとした位多大な影響を与えてくれました。
初めて従兄弟に連れて行ってもらった札幌のディスコ。
そこには華やかでエネルギッシュで煌びやかな万華鏡のような世界が拡がっていて14歳の私はこの世にこんな素晴らしい場所があるのか!とすっかり魅了されてしまいました。
あぁあれから30年、ハウスミュージックの洗礼を受け海外のクラブ、パーティへも数多く参戦し20世紀末はレイヴカルチャーにもズッポリ漬かり、自身でパーティをオーガナイズしたりファッションブランドやお酒のメーカーなんかとコラボ企画したりetc...
近年は足遠くなっていましたがダンスミュージックは生活の傍らに常に鎮座しておりました。
再上京してひと段落した折、ふと踊りにでも行ってみようかと思いつき代官山のナイトクラブに久しぶりに出掛けました。
昔なら関係者にゲストの手配をしたりしてエントリーしたものですが、今更そんな連絡をするのも失礼なのでエントランスで料金を払いエントリー。
階下からは身体と魂を揺さぶる重低音、これだよこれ。
すぐさまダンスフロアに駆け込み良質なハウスミュージックに身を委ねた。
目を閉じると色んな想いや記憶がダイジェストの様に駆け巡ってきた。
涙が出そうになった、いや泣いていた。
私は明らかに様子のおかしいおじさんだった。
これまで凄まじく目まぐるしい環境の変化を経験してきた。
しかしながら何処に居ようが何をしてようがどんな状況だろうが、全てを投げうってどれだけミニマリストになろうが
ダンスミュージックに肉体と魂が呼応する事は無くならないんだろうな
あの14歳の時からずっと死ぬまで。