起きて半畳寝て寝袋〜ミニマリストまでの道程

波乱万丈の末辿り着いた持たない暮らし

坐って垣根を取り払う

前述しましたが、私は数ヶ月北海道の山奥にある禅寺にてしばし修行のような事をしていました。
毎日蝦夷鹿に遭遇し熊さんの足跡もチラホラな(実際には熊さんに遭遇しませんでしたが)非常にワイルドな環境でございました。
魑魅魍魎渦巻く都会での見栄、駆け引き、足の引っ張り合いetc...疲弊しきった私が新たなフェイズに移行する前の準備期間としてはこの上なく最良だったかなと思います。
冬場は朝4時に起床しマイナス10度以下の気温の中2時間程雪かきをしお経をあげ、食事の支度をし、坐禅、仏教のお勉強、雑務、坐禅、坐禅…。
いわゆる禅宗のお寺だったので坐禅ばかりしてた毎日でございました。
最初のうちは坐禅していましても足はいて〜わ、雑念だらけだわで苦痛以外の何物でもなかったです。
だがですね、ある時を境になんと言いますか、自分と取り巻く世界、宇宙との垣根が取り払われたとでも言いますか
いわゆる天地与我同根万物与我一体の境地
…まあ、悟ったわけでもないいわばニワカな私が偉そうに言えたもんじゃないですが、己の肉体や自意識なんて幻想に過ぎなくて
ただただ魂がこの宇宙に漂っているにすぎないものに感じたんです。
そのあたりの感覚を体験してからですね、モノや浮世の瑣末な物事に執着しなくなったのは。
いささか分かりにくい駄文を書き連ねてしまいましたが、禅寺に修行まではしなくとも普段の生活に坐禅を取り入れてみる事はおすすめです。
姿勢は整い美容と健康にも良いと思いますので是非お試しください。
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マイナス15℃の山中にてダイヤモンドダスト現象