起きて半畳寝て寝袋〜ミニマリストまでの道程

波乱万丈の末辿り着いた持たない暮らし

仏様に門前払い食らった男

前回のブログにも書きましたが紆余曲折を繰り返し昨年夏に東京都港区南青山にて自身が代表をつとめていた事業を売却(借金に相殺でほぼ残らず)
借りていた2LDKのマンションを解約、結構な数の家財道具&洋服は元従業員にあげて、免許も持ってないくせに所有してた車も知人に安く売却…一切合切処分して北海道の山奥の禅寺に修行に行きました。

当初は浮世のしがらみはもう疲れた、僧侶資格とって将来住職にでもなって余生を過ごせればなぁなんて考えて本山での本格的な修行に備えてのプレ修行に勤しんでいたのですが…。

いつものように本堂に通じる廊下の雑巾掛けをしていました時に住職が走ってきまして

住職『おい!本山から連絡が来てお前駄目だとよ!修行来なくていいって!

私『何でですか?せっかく長年キープしてきた長い髪も断腸の思いで切ったんですよ?!納得いきません理由を説明して下さい!』

住職『…その、お前さんの独特過ぎる経歴と年齢で駄目だとよ』

私『…つまり私は仏様にも門前払い食らったって事ですね?』

住職『まあ、そういう事になるわな』

私『…涙』

やりきれませんでした、慈悲深い事で専ら知られている仏様に門前払い食らったのかいおいらはと。

そんなこんなで傷心の私は寺を出て札幌市在住の知人宅にしばし居候、仕事をなんとか見つけ最近窓からの見晴らしだけは良い角部屋のワンルームマンションを借り知人宅を出ました。

本来ならば色々買い揃えて新しい生活にワクワクしながら臨むものですが、紆余曲折、流浪の果てにすれっからしになった私が一番最初に買い揃えたものは寝袋一つとトイレットペーパーだけでした。

もう海外のデザイナー家具やハイブランドの洋服なんて要らない、華やかな人脈も有力者の知り合いも要らない、洗濯機も冷蔵庫もカーテンも要らない。

経験だけを豊かに積み重ねて行こう。

そう心に刻み今宵もコールマンの寝袋生活、いえコクーンライフを満喫しております。

あと仏様!門前払いされましたが毎日坐禅はしております^_^